木管楽器、オーボエの古い歴史を紐解いてみよう

オーボエの遠い遠い祖先

オーボエはダブルリードの木管楽器です。ダブルリードの楽器の歴史は非常に古くて、古代エジプトの壁画にその絵が描かれているほど。古代ギリシャで使われていたアウロスもダブルリードの楽器です。このダブルリードの楽器は世界各地に広まり、トルコのズルナや中国のスオナなど民族楽器として普及していきました。日本でも、雅楽で使用される篳篥(ひちりき)がダブルリードの楽器で、諸国で独自の進化をたどっています。

ショームが進化してオーボエに

現在使われているオーボエは、ヨーロッパのルネサンス期に軍隊などが使用していたショームが進化したものと言われています。ショームは長い管の先にベルがついていて、非常に大きな音が出ます。これを室内用に改良したものがオーボエで、17世紀ごろにフランスで誕生したと言われています。オーボエという名の語源となっているのがフランス語の「高い木」で高い大きな音を出すのが得意な楽器として徐々に普及していきました。弦楽器だけだったオーケストラに始めて参入した管楽器でした。しかし、その当時はまだキーが2・3個しかなかったために音域が狭く2オクターブしかでませんでした。

現在のオーボエの主流は?

オーボエが誕生したのはフランスでしたが、ヨーロッパ各地に最初に広まったオーボエはドイツ式のオーボエです。しかし、ある指揮者がフランス式のオーボエを好んだことで一気に勢力を増し、現在最も主流となっているのが、19世紀になってトリエベールによって開発されたコンセルヴァトワール式のそのオーボエなのです。音域も広く、より美しい高い音色が出るようになりました。ドイツ式のオーボエもまだ、一部の楽団などでは愛用されていて、ウィンナーオーボエといわれています。

オーボエは世界一難しい木管楽器です。ギネスにも認定されていて、初心者は音を出すこともなかなかできません。